好きやねん(押さえられへん思い)


「ぅうん、屋上の展望台と言っとる、扉の上に床に置いてん。
直美は、弁当を食っただけやし、関係ねぇと思うねんけど。
刑事はん、何で俺の弁当が関係あんねや。
きららさんが亡くなったのに関係ねぇと思うねんけど」

俺は、弁当を置き忘れたのも忘れてから、ねぇ頭で考えてん。

あいつが怪しまれたくねぇ。

あいつ、何で今日に限って弁当なんか食ったや。

きららさんが亡くなったのと弁当箱は、関係あんのか。

亡くなった理由は、何か。

殺害なら誰がどんな恨みを持って殺害したんか。

事故なら、防げなかったのか。


「すいません、直美さんと言う方に少々、聞きたいので呼んで頂けないでしょうか」

年配刑事は、担任の教師に呼んでもらうように言っとる。

担任も何食わぬ顔で職員室を出ていってん。


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