好きやねん(押さえられへん思い)


冷たい空気が職員室の中。

いやぁ、違う、刑事はんと俺の間だけが張りついた冷たい雰囲気が流れとるんや。

あいつ、あいつ。

胸の奥で不思議に思うたんや。

沈黙流れたあとに言葉を発したのは、


「直美さんと君とどういう関係だ。
君は、その女性を庇ってるように感じるが何故だ」

年配刑事は、眉間に皺を寄せて俺をぎゅっと睨み付けて聞いとるねん。


ドキドキっと小心者の俺の胸が鳴ったが言わなあかん。


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