好きやねん(押さえられへん思い)


少しの沈黙流れたあとに、あいつのトゲがある振り向こうとして止めた身体で、

「離して・・いい加減な事を言わないで・・」


離したらあかんような気がするねん。

あいつが、何か有るような、小さな身体で、抱え込んでるような。


「離して、今日、一緒に帰るって、話は無かった事にして」


離そうとせぇへん俺に、あいつの抵抗に感じるねん。

ちゃうんか。

あいつの腕を掴んだ手じゃねぇ手で振り払おうとしてるねん。

小さな手のひらが可愛いし何で、顔をこっちに見せへんのか気になるねん。

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