好きやねん(押さえられへん思い)

何か、分からへんが変な恐怖心の中、ファーストフードの明るい店内が、多少の落ち着きをもたらすねん。

俺は、目玉をキョロキョロ動かして、隼人を探してん。

見当たらへんなぁっと思いながら、制服姿の店員にコーヒーとバーガーを注文してん。

支払う時に、黒の財布から小銭出そうとしたら

チャリン チャリンと小銭が主張したようなような、ぶざまに見えてしまう俺。

音が聞こえてへんかったららしく、肩を軽く

ポンポンと叩かれて我に帰っててん。

「おい、永遠、どうしたんだよ。
小銭何か、落として拾おうとしてないの永遠らしくないなぁ」

振り向いて居たんは、小銭に拾って、俺に渡そうとする隼人。

すんげぇ、心配してるんちゃうか。

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