好きやねん(押さえられへん思い)
「おかん、俺の話し嘘らしいけどホンマの話やねん。
俺が言い終わるまで質問してくれや」
泣き崩れとるおかんに、ベットから降りておかんの肩に手を添えて、小声で、耳元で言うねん。
聞かれたら怖えぃから、
「ベットから降りて大丈夫なの」
「そんなんどうでもええ。
俺が倒れた日、俺の弁当箱を握りしめてクラスの女子が亡くなってん。
その女子は、俺に好意があるみたいで、女子を殺した犯人に狙われてるんだ。
さっき、おかんと喋とった2人組にな。
どうしたらええやろうか」
目玉をキョロキョロ動かして、捨てられた子犬みたいに怯えてるねん。
冷静を装っとるが、全身震えとる。