好きやねん(押さえられへん思い)


「永遠君たら、何かあったんでしょ。
悲しそうな目とその態度で分かるから」


俺は、見てへんから気付いてへん。

はつらつした声の女は、俺の顔に近付けてそっと


柔らか唇を近付けてん。



この柔らか感触なんやねん。


唇を近付けられたんて想像してへん。



俺は、頭の中はぐるぐる回ってるねんけど。


俺は、何があったんか、知りたいねん。


うわぁぁ、俺の目に移ったのは、人の顔。



嘘やろう。


気が付いたら人の顔なんてありえへん。




いや、ありえへんと言うべきか。


なんでやねん。




俺は、両手で女の肩を持って押してん。



女の顔を見たら俺以外の男性なら好きかも知れへん。


癒し系って言ったらええと思うねんけどきららさん。



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