好きやねん(押さえられへん思い)
言っては、あかんかったかも知れへんのに教えてくれたんか。
「ホンマに大丈夫なんすか」
「永遠君、狙われる事は、気にしないで帰っていいから」
俺のお弁当箱をテーブルに置いて追い出すかのように言うねん。
さっと、お弁当箱を取って、立ち上がってん。
来た道をすたすた歩いてん。
解放感があるねん。
おかんが待ってるだろうと思う所に向かってん。
「永遠」
「大丈夫だし、今日、行きたい所があんねん。
先に帰といてくれへんか。
後々、話すから」
心配そうにしとるおかんに『有難う』と『決意』の感情を言って申し訳なそうに言ってん。
もしかしたら、そんな気持ちのままに俺が入院しとった病院に向かってん。
多少の小銭を持って、
『好きやねん、直美に対して思う気持ちは、抑えられへんねん。
どんな事が有っても直美を守ったるしお腹の子も俺の子として育てたる。
結婚してくれへんか』
言える自信は、ないがこの事件をきっかけに言わずには、いられへん。
あいつに振られるかも知れへんが。