好きやねん(押さえられへん思い)
「アホォ、永遠にぃは、関係ないし結婚なぁぁんて、アホ、ほんまに後悔しても許せないからぁ。
永遠、ずるぅいよぉぉ。
絶対惚れたらダメ。
アホやから、幼なじみやから永遠は、錯覚起こしてるのだから。
それに、お腹の子は、永遠には関係ない。
だから、父親にさせる訳には、いかない」
泣き崩れた声からあいつの力強い口調に徐々に変わっていくねん。
おろす気なんか、そんなんあかん。
授かった命は、あいつを選んで来たんやし、俺は、あいつの側にいたいねん。
「俺じゃダメか」
「アホ、何が言いたいのか、分からないの。
本当にアホやなぁ。
この子の父親になる必要ない。
高校だけは、卒業したいから、一生振り回して欲しいの」
俺は、立ち上がって、聞いてん。
一生、あいつに振り回されてもええ。
どんな事が有っても愛せる自信は、あるねん。
直美が、居ないと俺あかんねん。