好きやねん(押さえられへん思い)
俺は、1人になりたいねん。
簡単に人は、人を好きになられへん。
好きなあいつを見守る存在は、苦しいねん。
言ったとしてもあいつは、笑って誤魔化すやろうな。
『幼なじみの好きでしょ。
恋愛として見てない、ただ傍に良すぎるから錯覚
』
って、けらけら笑ってあいつは、言うやろう。
分かってる、違うと言ってもあいつには、届かへん。
俺は、冷たい雪を身体にまとって区営住宅のマンションのエレベータのスイッチを押してん。
エレベータは、冷たく軽くガタンっと音を鳴らして1階に降りてきてん。
俺は、乗り込んで俺の家の階に押して
「ふざけんじゃねぇ」
っと大声とは、言わへんがなるべく大きくエレベータだけで聞こえる程度にな。
言い終わったと思うと同時にエレベータが開いてん。
俺は、鞄から鍵を取出し真っ黒の電気のついてへん家に入ったん。
電気を付ける気もせぇへんから俺は、電気の付いてへん家の中を歩いて俺の部屋に向かってん。