好きやねん(押さえられへん思い)


あいつ、なんの用事なんやろ。

俺は、ふと、そんな事を思いながらリビングにある電話を取ってん。



「直美、どうしたんや」


俺は、あいつがかけてきた理由が分からへん。


「きららちゃんと付き合ってるの。
ホモだと思ってたわ。
永遠、告白されても断ってるから」


俺がホモ、違う、違う。



何で、あいつ、ずっとそう思ってたんか。

ショックだった。

ショックとは、違う。



別の感情だと思うがそれが何か分からへん。


「いや、違う。
きららさんとは、付き合ってないで。
それに、俺は、ホモじゃねぇ。
それだけは、分かってくれへんか」


訴えかけながら俺は、言うしかなかった。



悲しいが。




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