好きやねん(押さえられへん思い)
「はっはっ。直美、何処に居るんだ?
教えてくれ。
直美が教えてくれへんなら俺は、直美を探し続けるから」



真冬なのに背中にじんわり汗をかきながら息切れの声で直美に言ってん。


あいつの反応がどう帰ってくるのか俺は、めっちゃドキドキやねん。



長い間、沈黙が流れ



俺は、ふわふわ浮かぶ白い雪のじゅうたんの上で走るのを止めてあいつの反応を待つしかあらへん。


もしかしたら電話を切られるかもって不安を抱きながら


「いやぁ。…。はくしゅん。」


涙声であいつは、喋るから聞き取りにくいしくしゃみをしてる。


いやぁって、何が嫌やねん。


肝心の言葉が聞こえないから不安だが俺は、耳を澄ましてあいつの居場所を探りたいねん。




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