好きやねん(押さえられへん思い)


嫌な予感がして、俺は、恐る恐る閉めようとしたのになぁ。


あいつの痛い目線って言うやろうか。


睨み付けて言うやろうか。

突き刺す痛さを感じてん。

逃げるに逃げられへん雰囲気に俺は、びくびくしてしまうねん。


俺、何も悪い事なんてしてへんのに、俺は、


「きららさん、なんで泣いてるんや。
なぁ、直美、どうしてそんなにイライラしてるんや」

俺は、この状況を考えてしまうねん。


もしかして、呆然とあいつの事を考えとった時に、キスをされたんをきららさんの嘘にあいつが信用したんか。


でも、なんで、あいつが怒ってるのか分からへん。


「永遠、あんた一体、何考えてきららちゃんに無理やりキスしたの」


おい、おい。


俺がなんで、きららさんにキスせなあかんねん。


記憶から消して欲しいねん。


「ほんで、きららさんに言われたことを言ってくれんか。
きららさんからでもええけどなぁ。
俺は、違うと否定しても無理やと思うから聞く権利があると思うねん」


俺は、この為に呼び出されんか。


「はぁぁ」


軽いため息をしてん。





< 35 / 226 >

この作品をシェア

pagetop