好きやねん(押さえられへん思い)
嫌な予感がして、俺は、恐る恐る閉めようとしたのになぁ。
あいつの痛い目線って言うやろうか。
睨み付けて言うやろうか。
突き刺す痛さを感じてん。
逃げるに逃げられへん雰囲気に俺は、びくびくしてしまうねん。
俺、何も悪い事なんてしてへんのに、俺は、
「きららさん、なんで泣いてるんや。
なぁ、直美、どうしてそんなにイライラしてるんや」
俺は、この状況を考えてしまうねん。
もしかして、呆然とあいつの事を考えとった時に、キスをされたんをきららさんの嘘にあいつが信用したんか。
でも、なんで、あいつが怒ってるのか分からへん。
「永遠、あんた一体、何考えてきららちゃんに無理やりキスしたの」
おい、おい。
俺がなんで、きららさんにキスせなあかんねん。
記憶から消して欲しいねん。
「ほんで、きららさんに言われたことを言ってくれんか。
きららさんからでもええけどなぁ。
俺は、違うと否定しても無理やと思うから聞く権利があると思うねん」
俺は、この為に呼び出されんか。
「はぁぁ」
軽いため息をしてん。