好きやねん(押さえられへん思い)
隙間から聞こえるスーパーの音に喫茶店の鈴の音が微かに聞こえてくるねん。






「直美、近くの喫茶店で待っといて。」


と優しい口調で言いながら又、走りだしてん。


あいつは、寒空でくしゃみをしたのだろな。


あいつの心と涙と空のように傷ついてるのを感じたから今から行くからなぁ。


「はっはっはっ」



喫茶店の前で俺は、息を整えて



喫茶店のドアの鈴を鳴らして開けた。


疎らにお客さんがいる喫茶店の店内の中に人気は目立つ


震えた体のあいつを見つけそっとコートをかけた。


直美が泣き顔で振り向いたから俺は、ぎゅっと抱きしめたいねんけど。


俺が勇気がないのか。


あいつが嫌がると思うからかは、分からへんが出来ない。


「わりぃな。
遅れたなぁ。
待ってくれて有難うなぁ」


と言いながらあいつのテーブル席に座ってん。 




あいつは、何も喋ろとしないから何を話そうと俺は、必死で考えてん。





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