好きやねん(押さえられへん思い)
「俺は、直美の事が」
「永遠、言わないで。
きららちゃんと永遠は、お似合いだし仲がいいんだから。
ラブラブを見せつけちゃって、もう」
あいつに告白しねぇときららさんが諦めへんと思ってんけどなぁ。
『めっちゃ好きやねん。
昔からなぁ』
って言おうと思ってたやけどあいつに止められて言葉を飲み込んでしもうた。
やっぱりなぁって気持ちとええキッカケやったかも。
嫌がる事は、せぇへんと決めてんのに言おうとした事に後悔してん。
「諦めないからね。
永遠君。
遅くなったし直美ちゃん、バイバイ」
きららさんは、掛け時計を見て急に立ち上がってん。
あっという間に扉のノブに手をあてて泣いて表情は、どっかに消えてしもうたような涼しい面影できららさんは、言葉を残して扉を閉めてん。