好きやねん(押さえられへん思い)


きららさんが居なくなって俺とあいつの2人きりになってもうたわ。

冷たい空気が流れてん。


「永遠、竜神と付き合う事になったの」

嬉しそうな眼差しを浮かべてるなぁっと思いながら俺の隙はねぇのか。


応援したい気持ちは、あるねんけど出来ひん。


苦しく、苦しく、聞きたくなかったねんけどなぁ。



嘘や。



嘘にきまってるねん。



「ぁあ。
竜神とか。
嫌な事が有ったら俺に言ったらええから。
あかん、直美も女やねんから長いでしたらわりいから帰んで」


俺は、いつからか分からへんがあいつに言われへん。

悔しく情けなく意気地なし

責めたいが責め足らへん俺は、あいつの顔を見ずに去ろうとしてん。



「アホ、竜神と乗り越えるから相談なんかしないよ。
しあわせになるから」





あいつにとって俺は、なんやろう。






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