好きやねん(押さえられへん思い)


「永遠君と私、付き合うことになったの」


全校生徒の前できららさんは、俺の頬にぶちゅうとキスをしてるねん。


皆、俺ときららさんに視線を向けてるんが可笑しいねん。


頬にぶちゅうとキスをされてるねんけど動かれへん。

なんでやねん。


言葉も出えへん。



なんでやねん


何でこんな羽目に


愕然として、俺は、一杯詰まった雫を堪えてん。


体は鳥肌がたってるねん。


身動きできひん状態に腹立つねん。


悔しい。



ピッピッと頭の上で鳴ってるねんけど何か分からへん。



「永遠、永遠」


聞き覚える声が口うるさく言ってるねん。


それが誰なんかも分からへん。




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