好きやねん(押さえられへん思い)


「いつのまで寝てるの。
永遠、学校行かないとダメでしょう。
ほんまに」


誰やねん。


重たい瞼を開けたら覗き込むおかんのドアップに



「うわぁぁ。
なにしとるねん」


俺の心臓は、飛び跳ねるようにびっくりしてん。


慌てたた声で言ってん。


「分かったから邪魔やからあっちいけよ」


おかんを追い払ってん。


俺は、夢でキスされた夢をみたんかって思って一安心してん。


いやぁ。


正夢になったらどうしようって不安になるねん。


学校行くの失せってくるねん。

夢やったか。



正夢にならんといてくれや。

ほんまに思っときながら支度してん。





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