好きやねん(押さえられへん思い)


あいつの変わらへん顔に何だか嬉しかってん。


片思いやからかも知れへん。

そんなは、分からへんがあいつが眩しく光っとるねん。

心臓は、ドキドキっとしてるねん。

軽く近づいて俺の顔を近付けてくるねん。


えぇ、何でやねん。


俺は、状態が分からへん。

「うわぁぁ、凄い面白い。
段々、赤面してる。
はははははは、永遠、超笑える」


そりゃ、赤面するやろ。


めっちゃ好きなあいつに顔を近付けられて赤面しない奴なんて、おらへん。


そんなに笑わんでええやん。

「そんな事ねぇ。
顔を近付けるからびっくりするやんけ」

俺は、近付けてくるあいつに軽く唇を触れてん。

目が点になっとるあいつ。


バシンっと俺の頬にあいつは、叩いてん。



うわぁぁ、なんて事をしたんや。


「ごめん、ほんまにごめん」

平謝りをしてるねん。


理性で押さえてたはずやねんけどな。




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