好きやねん(押さえられへん思い)
痛いやんけ
わざとしたんか。
ありえへん、ありえるわけねぇ。
痛くて、響いてるねんけど、俺は、太ももを引っ付けて歩いてるねん。
痛いから引っ付けて歩いてるやねんけどなぁ。
足蹴りだけですまへんって、何かやらかしそう。
寒空やのに、俺の額は、生暖かい冷や汗がじんわり出てきてん。
嫌な予感がするねん。
あいつの小悪魔的な表情にどきっとするねんけどなぁ。
「あああ、ほんまに何考えてるんやろう。
分からへんな」
きららさんの事なんて、俺の頭の中に消えててん。
俺の話しなんかあいつ、聞いてへんかったちゃうやろうか。