好きやねん(押さえられへん思い)



一向に選ばないし店員は、嫌そうの表情を浮かべるしあいつは、選べへん。


しゃぁないなぁ。



俺は、あいつがよく飲む。


コーラを注文しようと



「卵サンドとコーヒーと
あと、コーラやけどあるんか?」



って俺は、店員に言ってん。




「大丈夫です」


っといって、俺の座席から去った。




俺は、このままの状況が嫌だ。


「俺さ。
隼人に芸能界に行ったらどうやねんって言われてん。
俺は、それほど男前、ちゃうし直美は、いったらいいと思うか」


って俺は、あいつの俯き加減で涙が流れた姿を見てん。


うわぁぁ。



いらんことを言ったか?


右ポケットに手を入れてハンカチを取出しながらテーブルの上に置きながら



「直美、ハンカチ使え。
何が有ったのか知らんがその滴を拭かないと俺が泣かしてるみたいだろう。
なぁ、直美」



っと俺が恥ずかしいからか。



違う。



涙が流れて、ちらっと見える直美の瞳は、兎みたいに赤くなってる。



俺が何も出来ないのが悔しかったのだろうか。




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