好きやねん(押さえられへん思い)
「疑ってるんでしょう。
うふふ」
鼻で笑った笑みを浮かべる梨香。
2ヶ月ぐらい前なぁ。
あいつの事で頭がいっぱいで、隼人が何か俺に言いたそうにしてたなぁ。
俺は、いつのまにか、自分の話に変えてしまってた事に後悔してもうてん。
「隼人は、病院っとしてたぁ。
何が言いたいねん」
ガチャっと屋上の扉が開いてぞろぞろと人が入ってきて、梨香は、
「・・・。
人が集まったから話しは、これまで。
あやめ、行くわよ」
梨香は、俺の前から去ろうとしてるねん。
「用事は、なんやねん」
俺は、叫ぶように言ってん。
「隼人君の連絡ないかしら」
あやめは、微かな声で、言うねん。
「ねぇ」
俺は、答えたら
「有難う」
梨香の後を追いかけるようにあやめは、走ってるねん。