好きやねん(押さえられへん思い)
俺は、あいつの昨日の理由が分かってん。
「ちょっと、待っとけよ」
俺は、
どんどんどんとんとん
階段を急いで降りて行ってん。
もうスピードやねんけど、
1階に自動販売機に行ってん。
めっちゃ、暖けえ、ホットレモンと缶コーヒーを240円入れて、ボタンを押してん。
ボン カーン
落ちた飲み物を持って、
たったったっとととと
かけあがって、あいつまだいますようにと願ってん。
鉄の重たい屋上のドアを開けてん。
誰もおらへん。
あいつ、どっか、いったんか。
俺の心は、めっさ、焦りが出てくるねん。
帰ったんか。
屋上の中をかき走ってん。
おらへん、何処にいったんや。