好きやねん(押さえられへん思い)
「直美、怪我とかしてへんか。
お前、女やねんから下着とか言わへんの。
それに見てへんから知らんし直美が知らんうちに観られたら嫌やろ。
俺、」
言ってる最中に遮られてしもうた。
動揺してたのか、多少早口になりながら、喋てたんか分からへんがじっと見つめて
「嘘つき。
言葉は、嘘をついても体は嘘をつかないみたい。
観たんなら観たって正直に言えば。
観たいから降りたんじゃないの。
今、言ったことも嘘じゃないの。
本当、最低
アホ、永遠」
言いながら、冷たい風が遮って雲行きが段々暗くなってきてるねん。