好きやねん(押さえられへん思い)



人に見つかりにくい定番の死角になっとる場所で話しをしとるなんて気付かずおる。


降りとうたたってきららさんに捕まった子犬みたいに降りられへん状況なんて抜けてる俺は、気付いてへん。


俺は、ポケットからハンカチを出しながら額を拭きながら


壁にぶつかりそうになりながらおる俺。


「さぁね。
それに永遠君と一緒で、振り向かせたいほど好きなの。
それにダメかしら。
あ、教室の件ね。
直美じゃないの。
私、知らない」

少しずつ近寄ってくるきららさんに俺は、後退りをしてん。


ガーン、ドドドン



壁に思い切りぶつかってん。

殴る事も、はねのける事も出来ずにな。


頭の上に一瞬、星が飛んで真っ白になってるうちに



ぶちゅうっと



生暖かい感触が口の中で動いてる。


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