好きやねん(押さえられへん思い)
「もごもご、ぅう。
どぅしてぇなんやぁぁぁ」
俺は、必死で、喋ってるねん。
きららさんに聞こえてへんのか。
絡まり遊ぼうとしとる中で喋ってるから言葉になってへん。
半泣きかもしれへん。
怯えてる子犬みたいに俺は、されながら必死な抵抗してるんや。
きららさんの大きな瞳は、俺を鮮明に映し出してる。
エロいって言ったらええやろうか。
そんな表情を浮かべてるきららさんを見ても何とも思わへん。
俺は、逃げたい、逃げたい、あいつの顔がみたいねん。
四六時中見ても飽きひんあいつの声や顔や態度。
あいつが好きやってめっちゃ実感するねん。
キーンコーン カーンコーン
とチャイムが鳴り響き昼休みを終わりを告げてるのに、一向に辞めへんきららさんの唇。
腰に手を回してるきららさんの腕が不愉快な思いをさせてるねん。