イケメン部 〜第2巻〜
壱の章
其ノ壱
私、海空澪和は昨日ーーー
伝統部の新部長・御影誠先輩と付き合うことになりました。
「海空。カレカノ、とはどういう意味だ?」
昼下がりの伝統部部室。
御影は真剣な表情で澪和に問う。
「ブフォッ!」
それを隣で聞いていた西条永利は、食べかけていたカップラーメンを勢いよく口から吹き出した。
「おい、西条。汚いぞ」
御影はジロリと西条を睨む。
西条は口の横に着いた汁を腕で拭いながら、
「お前、カレカノの意味も分からねぇで部長の言ってること聞いてたのかよ!」
「今の部長は俺だ」
「あーあー、もぉ、めんどくせぇな、佐々木部長!」
伝統部の新部長・御影誠先輩と付き合うことになりました。
「海空。カレカノ、とはどういう意味だ?」
昼下がりの伝統部部室。
御影は真剣な表情で澪和に問う。
「ブフォッ!」
それを隣で聞いていた西条永利は、食べかけていたカップラーメンを勢いよく口から吹き出した。
「おい、西条。汚いぞ」
御影はジロリと西条を睨む。
西条は口の横に着いた汁を腕で拭いながら、
「お前、カレカノの意味も分からねぇで部長の言ってること聞いてたのかよ!」
「今の部長は俺だ」
「あーあー、もぉ、めんどくせぇな、佐々木部長!」
< 1 / 120 >