イケメン部 〜第2巻〜
続けて御影は言う。
「第一、俺のこの喋り方は父上が教え込み、染み付いてしまったものだ」
「いやなんですか?」
「あぁ、嫌だな」
澪和の質問にキッパリと答える。
「昔は姉上などと呼んだ事などない!」
クシャッと髪の毛を掴み、苦しそうな表情を浮かべる。
澪和は心が痛くなった。
「…俺はもう疲れたんだ。この生活に。自分を偽り続けねばならない、つまらない生活に」
そう言うと御影は固くキッチリと結んであったネクタイを解き、澪和と向き合った。
「第一、俺のこの喋り方は父上が教え込み、染み付いてしまったものだ」
「いやなんですか?」
「あぁ、嫌だな」
澪和の質問にキッパリと答える。
「昔は姉上などと呼んだ事などない!」
クシャッと髪の毛を掴み、苦しそうな表情を浮かべる。
澪和は心が痛くなった。
「…俺はもう疲れたんだ。この生活に。自分を偽り続けねばならない、つまらない生活に」
そう言うと御影は固くキッチリと結んであったネクタイを解き、澪和と向き合った。