イケメン部 〜第2巻〜
「そうじゃなくてっ…、あの…」



澪和は少し俯き、呼吸を整えた。



「御影先輩のファンから何を言われても、何をされても、たとえ…たとえ一人ぼっちになったとしても…その…」




キュッと唇を噛み締め、



「私は…、御影先輩の傍にいたいんです…」


「……っ!!」



御影はその言葉を聞き、ギュッと手に力を込めた。



「澪和ちゃん…?どうして?僕よりも誠くんがいいの?」



佐々木は焦り始めたのだろうか、笑顔が引き攣る。


< 117 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop