イケメン部 〜第2巻〜
なるほど女子たちがキャーキャー騒ぐほどのイケメンが立っていた。



「少し早すぎたようだが…」



御影は腕時計を見る。

時刻は7時56分。



「そんなに対して変わりませんよ」



澪和は思わずクスッと笑ってしまう。

澪和の表情を見て安心したのか、御影も自然と顔を綻ばせる。



「旅行とは言ってもお互い初めての、でーと?とやらだ、そう遠くには行けない」



そう言うと御影は澪和の家の前に止めてあった車のドアを開き、澪和を中に入れた。



「…お願いします」



澪和は先に乗り込んでいた運転手に頭を下げた。

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