イケメン部 〜第2巻〜
御影先輩のーーーお父様!?





澪和がただただ驚いていると、



「もうよせ。……父上の話など…」



御影は運転手に向かってボソリと呟いた。

運転手は、申し訳ございません、と、勢いよく頭を下げる。




……お父様と上手くいってないのかな?




澪和は胸の前にやった手をギュッと握りしめた。



「左様な話はどうでもいい。海空、あそこに泊まるぞ」



話を切り替えたいと言わんばかりに御影は澪和に話しかける。

御影がそう言い指を指した場所は、砂浜から少し上がった高台に建っていた綺麗な建物だった。

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