イケメン部 〜第2巻〜
御影は言葉も出なかった。

桐神は北海道に行ったはずだったのに…


「城津くんが昨夜から海空さんのことばかり気にしてて、北海道どころじゃなかったので、両親にことわって、僕だけ残ったんです」


「…西条は」



御影が西条の名前を出すと、城津と桐神は顔を見合わせ、



「そういえば西条くんとは連絡をとっていませんね」


「まぁ、彼のことだから、来るとは思うんだけどねぇ…」



不思議そうに首を傾げる。


御影は2人の登場に半ばキレかかっていた。



「……帰ってくれ」


「「え?」」


「何故お前たちは…」



御影の声が怒りで震える。

澪和はその場から動けない。

下手に動いて失敗したら大変な事になると分かっていたからだ。

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