イケメン部 〜第2巻〜
「……ってぇ」
気が付くと目の前に楠見が倒れこんでいた。
「…っ!楠見先輩っ!大丈夫ですかっ!?」
慌てて澪和が駆け寄る。
楠見は
「来んなよ。お前に心配してもらう義理はない」
冷たい言葉を投げかけた。
澪和の心が痛む。
殴った側の西条はというと、楠見の顔面を殴った右手をまじまじと見ている。
きっとこういう事(喧嘩)には人一倍慣れているはずの西条だが、今日はなんだか様子がおかしい。
「西条先輩っ…」
「……もういい」
「…え?」
西条の方を見る澪和に向かって言葉を発する。
澪和は思わず言葉が漏れた。
西条はスっと拳を下げ、
「帰るわ」
その一言だけを残すと、元来た道を1人で戻って行った。
「西条先輩っ!」
澪和の叫びを背中で聞きながらーーー
気が付くと目の前に楠見が倒れこんでいた。
「…っ!楠見先輩っ!大丈夫ですかっ!?」
慌てて澪和が駆け寄る。
楠見は
「来んなよ。お前に心配してもらう義理はない」
冷たい言葉を投げかけた。
澪和の心が痛む。
殴った側の西条はというと、楠見の顔面を殴った右手をまじまじと見ている。
きっとこういう事(喧嘩)には人一倍慣れているはずの西条だが、今日はなんだか様子がおかしい。
「西条先輩っ…」
「……もういい」
「…え?」
西条の方を見る澪和に向かって言葉を発する。
澪和は思わず言葉が漏れた。
西条はスっと拳を下げ、
「帰るわ」
その一言だけを残すと、元来た道を1人で戻って行った。
「西条先輩っ!」
澪和の叫びを背中で聞きながらーーー