イケメン部 〜第2巻〜
しばらく悩んだ後、作った料理は素朴だった。



「先輩、出来ましたよー!」



澪和の持っているお盆の上には、ピラフとかぼちゃのスープ、デザートの蜜柑ジェラートが乗っていた。


大広間のテーブルに運んだが、御影の姿が見当たらない。




…どこに行ったんだろう?




澪和は御影を探すことにした。


それにしても立派な豪邸だ。

こんなに広いのに、ここが別荘だなんて!


澪和はやはり、御影の家庭事情が気になった。

澪和本人も、一般より裕福な生活をしているとは思うが、両親からの愛情など感じた事は無い。





…先輩、お父様と上手くいってないように見えるし、聞きたいけど聞けないよね




< 47 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop