イケメン部 〜第2巻〜
西条は蹲った状態のまま、首を横に振り、



「分かんねぇ…。こいつは何を仕出かすか分かんねぇから怖ぇんだよ…!」



悲痛な叫びを部屋に響かせた。



「ちょっ、窓全開ですよ、叫ぶのは辞めましょう?」



慌てて止める桐神。


イケメン揃いの伝統部なので、案の定窓の傍で女子がチラチラと部屋の中を覗き込んでいる。



「ここは立地が悪いよね。いっそ伝統部のぶ室を三階とかにすれば少しはマシなのに」



そう言う城津に皆は納得だ、と言うように首を縦に振る。

あいにく伝統部の部室は1階なのだ。

これではファンの女子がお目当ての部員を見放題のままだ。


御影は軽く咳払いをすると、

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