イケメン部 〜第2巻〜
交差点のすぐ近くのカフェで働いている従業員の顔が、とても城津に似ている。


澪和は自然とそのカフェの方に引き寄せられるような思いだった。

足が独りでにそっちへ向かうのだ。


気がついた時にはカフェの入口ドアの目の前まで来ていた。




挨拶くらいした方がいいかな?




澪和はドアの取っ手に手をかけると、静かに開け、中に入った。


室内は静かでゆったりとした空間が広がっている。

小さな音でジャズもかかっている、とても雰囲気のいい店だった。


それにしてもーーー


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