イケメン部 〜第2巻〜
城津に何か言いたかったのだ。




もしかして、従兄弟とかそういうのーーー?




澪和は思いを巡らせる。

だが、やはり正解は本人にしか分からない。

他人の空似かもしれないため、確認がしたくても中々言い出せない。



モヤモヤした気持ちのまま、まだ忙しなく人が行き来する交差点の様子を窓ガラス越しに見た。


するとーーー


城津だった。

横断歩道を渡り、まっすぐにこの店へ歩を進めている。

あれは確実に正真正銘の城津亘である、澪和は確信した。

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