イケメン部 〜第2巻〜
「今日も来てくれたのか」


「まあ、心配になってね」


「お前の心配性はいつになったら治るんだ」


「しょうがないじゃないか、兄さん。きっと治らないさ」



楽しそうに会話をする店員と城津。

店員は一会話終えると、その場を去って行った。




ーーー兄さん?




ボーッとしている澪和に、



「これ、君の分だよ」



城津はチーズケーキを差し出してきた。



「えっ、いや、申し訳ないです!」


「最初からそのつもりで二個頼んだんだ。ここは先輩らしく奢らせてくれないかな?」


「…ありがとうございます」



澪和の頭の中は、あの店員のことでいっぱいだった。

美味しそうにケーキを頬張る城津。

澪和は覚悟を決め、訪ねてみることにした。



「先輩、先輩はあの店員さんと…」


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