きっと好きだとわかる。
雪乃にはある秘密があった。
それは、『男の子』として生きたいという気持ち、、、。
物心ついた頃から、雪乃は『男の子』として育てられてきた。
生家は代々大きな病院を経営する医師の家系で、雪乃の母は世間から俗に言う『玉の輿』という形で父と結婚した。
父方の祖父母からは跡継ぎの孫息子を早く、と待望されていたが、なかなか子宝に恵まれず、やっと生まれた初孫の雪乃は女の子で、一族全員が失望していた。
母はその後も様々な努力をしていたが、生来子どもが出来にくい体だったこともあり、日に日に憔悴していった。
そして雪乃が3歳になる頃、ある日家庭内でこう宣言したのだ。
『ーー雪乃は男の子です。本人がそう言っているので、私はこの子の意思を尊重し、男の子として育てます。』
その頃にはもう、母は心の病になっていたのかも知れない。
それは、『男の子』として生きたいという気持ち、、、。
物心ついた頃から、雪乃は『男の子』として育てられてきた。
生家は代々大きな病院を経営する医師の家系で、雪乃の母は世間から俗に言う『玉の輿』という形で父と結婚した。
父方の祖父母からは跡継ぎの孫息子を早く、と待望されていたが、なかなか子宝に恵まれず、やっと生まれた初孫の雪乃は女の子で、一族全員が失望していた。
母はその後も様々な努力をしていたが、生来子どもが出来にくい体だったこともあり、日に日に憔悴していった。
そして雪乃が3歳になる頃、ある日家庭内でこう宣言したのだ。
『ーー雪乃は男の子です。本人がそう言っているので、私はこの子の意思を尊重し、男の子として育てます。』
その頃にはもう、母は心の病になっていたのかも知れない。