涙のブザービーター~余命三か月の彼~
「それよか聞いたかよ?『・・・了解。』だってさ!こいつあんなときにかっこつけてやがんの!!!」
「はぁぁああ!?聞き捨てなんな、それは。」
「彼女が見てるからってこやつは・・・!!!」
「別にそんなんじy」
「みゆきちゃーん、こいつ、シバいてもいいかな?」
と言ってさっきまで苦し気な息をしていたはずの先輩たちは和真の周りを不敵な笑顔を浮かべながら取り囲みだす。まったくこの人たちの体力は底なしだから怖い。
「また和真が何かやらかしたんですか~?」
むさくるしい男の中から一人小柄な女の子がぴょこっと顔を出した
この子は和真の彼女でバスケ部マネージャーである2年生の斎藤美由紀である。