王太子様の策略に、まんまと嵌められまして~一夜の過ち、一生の縁~
つい妃様に聞いてしまった。
王妃様は少し目を丸くして私を見つめたが、すぐにふっと笑みを浮かべる。
「あら、あの一夜って、もしかして夜会でってこと?」
「え、ええ。まあ……」
「あなたたちの出会いを聞いてもいい?」
「えっと、あの。私、ここの夜会の料理が好きで。いつもそれを目当てに参加していたのですが、その日、いつものように料理を楽しんでいたら、ファリス様が声をかけてくれて、それでその……」
と、出会いのいきさつを話していると、王妃様は突然声を出して笑い始めた。
突然のことで驚いてしまい、話が途切れる。
王妃様は依然、お腹を抱えて笑っている。
なにがおかしいのだろう?
私、ヘンなこと言ったかしら。
困惑していると、王妃様は笑って流した涙を拭いながら、理由を語り出した。
「ご、ごめんなさい。ああもう、あまりにも同じ過ぎて面白かったのよ。私とあなたも似ているけれど、やっぱり親子なのね、夫と違ってファリスは大人しい子だったから、似てないのかと思っていたら、まさかファリスまで」
「同じというのは……?」
「私も夫との出会いが夜会で、それも私が料理を楽しんでいるときだったの」
「ええっ!?」
王妃様は少し目を丸くして私を見つめたが、すぐにふっと笑みを浮かべる。
「あら、あの一夜って、もしかして夜会でってこと?」
「え、ええ。まあ……」
「あなたたちの出会いを聞いてもいい?」
「えっと、あの。私、ここの夜会の料理が好きで。いつもそれを目当てに参加していたのですが、その日、いつものように料理を楽しんでいたら、ファリス様が声をかけてくれて、それでその……」
と、出会いのいきさつを話していると、王妃様は突然声を出して笑い始めた。
突然のことで驚いてしまい、話が途切れる。
王妃様は依然、お腹を抱えて笑っている。
なにがおかしいのだろう?
私、ヘンなこと言ったかしら。
困惑していると、王妃様は笑って流した涙を拭いながら、理由を語り出した。
「ご、ごめんなさい。ああもう、あまりにも同じ過ぎて面白かったのよ。私とあなたも似ているけれど、やっぱり親子なのね、夫と違ってファリスは大人しい子だったから、似てないのかと思っていたら、まさかファリスまで」
「同じというのは……?」
「私も夫との出会いが夜会で、それも私が料理を楽しんでいるときだったの」
「ええっ!?」