理由なんて君は知らないでしょ。


「別にウチら弁当持ってきてんだからさ、わざわざ食堂で食べる必要ある?」


「あるよ!菅谷くん見るためだもん!」



そう、菅谷くんに会うためにわざわざこの食堂にお昼を食べに来るのだ。



「だったら、さっさと告って彼氏にしちゃえば?そしたら一緒にお昼でも食べればいいじゃん。」



「そういう問題じゃないの!まず、恥ずかしくて話せないし...」



「付き合ってくれれば、毎週火曜にわざわざここでお昼食べる手間が省けるのに。」



「え!?」



紗綾はそんなこと言いつつも、結局私のやりたいようにさせてくれる。


本当は優しい私の友達。


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