理由なんて君は知らないでしょ。

しばらくして、紗綾がトイレからでてきた。


「もうウチ結の作った食べ物食べたくない。」



紗綾がお腹を擦りながら、ボソッと呟く。



(ごもっともです...)


「いや〜、本当に申し訳ないね〜...試食してもらっちゃって。」


「次から自分で試食しろよ?」


紗綾の一言で凍りつく。


「...はい。」


申し訳ない気持ちと次から自分で試食しなきゃいけないという気持ちが混合して変な感じ...


「んじゃ、行きますか!」



お腹を擦りながら紗綾がそう言った。



「え?」


「え、何?行かないの?ドーナツ屋」




紗綾は不思議な顔して私な顔を覗いてくる


< 7 / 15 >

この作品をシェア

pagetop