好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。
「…まぁ、別にいいけど」
けど、それが分かっていても私に断る理由がない。
土日ずっと大志といられるだなんて、そんな嬉しいことある?
なんだかんだでバカだけど、私はそんなバカがずっと大好きだから。
「よし、決まりな。お前の苦手な英語は俺か教えてやるから任せろ」
それに、英語を教えてもらえるらしいしね。
***
「お邪魔しまーす」
「どーぞー」
次の日の土曜日。
私は少しだけ大きい荷物を持って大志の家へとやってきた。