好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。
結局、その日のLHRでは月末の体育大会の種目決めだけで終わってしまった。
私と莉里はバレー、大志はバスケで完全に決定。
運動は多分、中の上くらいには値する程度には出来るから大丈夫だと思うけど。
まぁ、楽しくできればそれでいいかな、なんて私はお気楽な考えだった。
けど、隣の席のバカはそうはいかないらしく。
「舞、お前今日暇だろ?放課後体育館行くぞ」
「…暇じゃなかったらどうしてたのよ」
「暇にさせる」
「無茶言うな」
バスケ大好きな大志は、まだ3週間程前であるのにやる気満々だった。