好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。
なんで、そんな顔するの。
困っている大志の表情を見ると、こっちが悪いことをしているような気分になる。
ずるいよ、そんなの。
私は好かれているんだって必死に思い込もうとしたけど、そんなのはもう無理だった。
限界だ。
苛立ちと、嫉妬と、悲しみと、情けなさと。
何で自分が今こんな状態になってるのかもわからないほど、私の頭はもうぐちゃぐちゃだった。
「大志」
「…ん?」
大好き。今までもこれからも、私はあんたが大好きなんだよ。