好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。
よく考えてみたら、最近の舞は様子がおかしかった。
元気がないと思えば、不自然なほどにヘラっと笑って元気を取り繕う。
その違和感に気付いてたはずなのに、俺はいつか話してくれるからと信じて深くは立ち入らなかった。
その結果が、これ。
というか、俺がその場の勢いであのゲームに乗ったから今こうなってるんだ。
ゲームに乗れば相手を傷つけることくらい、分かってたのに。
涙でいっぱいなくせに唇を噛んで堪えている舞に、俺はどう声をかけたらいいのか分からなかった。