好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。
「……っ」
残ったのは、どうしようもない虚しさと、情けなさ。
散々今までバカやって笑ってきたのに、今は舞の泣き顔しか浮かんでこない。
…4年間好きだったなんて、聞いてねぇよ。
なんで今なんだよ。
しんと静まり返ったこの空間が、余計に俺の心を沈ませる。
言い訳の一つでもすればよかった。
無理矢理押し倒してでも、想いを伝えればよかった。
……なんて、そんなことしても余計に嫌われることくらい分かってるのにな。
本当に弱いのは、俺の方だ。