好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。



「お前、俺を殺す気?」

「…そ、そんな物騒なことするわけないでしょっ?」

「いーや、これはもう完全に殺しにかかってる」



これを生殺しと言わずに、なんと言うんだろう。




「どうなっても知らねぇからな」

「…好きにして」

「っ、!」



あーもう。なんなんだよ、本当に。




「お前、マジでムカつく」

「好きすぎて?」

「…もう黙って」



これ以上煽られると本当にめちゃくちゃにしそうで、俺は自分の口で舞のそれを塞ぐ。



合間に漏れる吐息は、もう完全に俺のスイッチを入れた。



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