好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。
「…は?休み?」
次の日、大志は学校に来なかった。
担任曰く風邪を引いたらしいけど、どうも怪しい。
昨日の今日だ。なんだか罪悪感に襲われてしまう。
それとこれとは別で、大志に会わなくてホッとする自分もいた。
「…何やってんのよ、あのバカ」
「なになに?大志くんが心配だって?」
「ちょ、莉里!」
なんとなく呟いた言葉が莉里に拾われてしまったのはそんなタイミングで。
ニヤニヤと私の顔を覗き込む莉里は、もう完全に面白がっている。
「べ、別にそんなんじゃないし…!」
「舞って、大志くん絡みのとき特に分かりやすいよね」
「…っ!!」
もう完璧に見透かしてる莉里は、その後もずっとケラケラと笑って私の反応を楽しんでいた。