好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。
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「変じゃない、よね…?」
デートを約束したその週の土曜日。
私と大志は、いわゆる初デートをすることになった。
10時に大志がうちに迎えに来る。
今はその1時間前。
私は、部屋の鏡に映る自分の格好を念入りにチェックしていた。
寒色系の花柄ワンピースに、ピンクベージュのロングカーデ。
肩まである髪はふんわりと巻いてハーフアップにした。
あとはこれに、ベージュのヒール低めなブーティーを履いて、ブラウンのバッグを持てば完璧。
相手は大志…だと分かっているのにここまで入念なチェックをするのは、確実に昨日の莉里の言葉があるからだ。